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8月の終わり、伊予市の三日月堂銅版画工房さんにお邪魔しました。

何とこちらの工房、境内にあり!
三日月堂の村上さんは、伊予市北新川にある豊圓寺さんの娘さんで、お寺の跡継ぎさんなのです。

京都住まいが長く、これまでご自身の銅版画の製作や、イラストレーターとして雑誌や広告に携わる仕事をされてきましたが、現在は愛媛のご実家に戻られて活動を続けています。
と同時に、家業のため住職の資格も取得されたという、何とも異色な作り手さんです!

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子どもの頃から古い絵本に触れるのが好きだったという村上さん。
その影響でしょうか、村上さんが作る銅版画はどこか懐かしい感じ。
新しい今の暮らしにも、古いものの中にあっても、どちらにも溶け込む空気感をまとっています。
てらいがなく、飄々とした登場人物は、まるで村上さんご本人のよう。

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今回は製作の合間に作っている、プラ板のブローチのお願いしに来ました。
予め、型に合わせて切ったプラ板に色をつける作業、目の前でサッサッサッとテンポよく、あっという間に仕上げていきます。
銅版画は生み出すまでにあれこれ試行錯誤しますが、小物作りにおいては一切迷いがないんだとか。
ひらすら手を動かして無心になるプラ板づくりと、じっくり考えながら0から生み出す銅版画。
正反対な二つの作業を行うことで気持ちのバランスがとれ、結果的に双方にいい影響が出るんだそうです。

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温めておいたオーブンに1つずつプラ板を入れて焼いていきます。
「この作業、ほんの一瞬で、衝撃的ですからねーっ!!」
との言葉通り、パタンと蓋を閉めた瞬間、

マトリックス状態ーーー(手を広げてそらすやつ)
写真ではよくわかりませんが、プラ板がグニャグニャグニャーっと変形して、あっという間に半分近い大きさに縮まりました。
その後も見事なテンポで、オーブンに入れては出し、入れては出しの村上さん。
あっという間に出来上がり、最後にレジンをつけて、留め具を付ければ完成です。パチパチパチ


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色合わせも綺麗なブローチは、選ぶのが楽しいですね。
実際につけてみると意外なものがしっくりきたり、やっぱり丸顔にはこっちかな~とかお互いに話しながら、随分と長い時間滞在させて頂きました。
ありがとうございました。

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お土産やちょっとしたプレゼントにも好評です。
ぜひお手に取ってみてください。
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遅ればせながら・・×10、mowさんの裂織りポーチ届いています。

今回は淡くて優しい色合いです。
ぱっと見、古布には見えないかもしれませんね。
重たくなりがちな古布のイメージも、配色しだいでこんなに素敵になるもんだ~、と改めて。

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秋に入って洋服の色目が強くなる分、バッグから出てくるポーチはこれくらい可愛くてもいいと思う。
もちろん年中使えます。使っているうちにまた柔らかくなって、思わず撫でてしまいたくなる肌触り。

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「身体、冷やさんようにね~」と優しいmowさん。
何だか母みたい。
あっ、ちがった、オネーさんだね^^。
# by karin-since2011 | 2017-09-06 16:24
7/29(土)はカモン市に出店します @柳井町商店街_b0215241_16255024.jpg
今週末29日はイベント出店のため、実店舗はお休みします。

暑い暑い暑いなかですが、ぜひ会場へお越し下さい

7/29(土)16:00~21:00
松山市柳井町商店街 
40ブース近い店舗とライブやイベントなど様々な催しアリ
# by karin-since2011 | 2017-07-27 16:31
黒田旗のぼり店  _b0215241_16434368.jpg
11日、宇和島市にある「黒田旗のぼり店」さんを訪れました。
明治37年(1904年)の創業以来、木綿地に手描き・手染めの製法を続ける黒田さん。
雄大な鯉のぼりや漁船に掲げる大漁旗、神社のぼりや武者のぼり、暖簾や法被等々、とにかくカッコイイのです。
店内に入ったとたん、その「静」と「動」の空気感といいますか、生命力、躍動感にグッと惹きつけられます。

黒田旗のぼり店  _b0215241_1765644.jpg
一階の道路に面した広い間口、入ってすぐの畳スペースには、真っ白な縦長い木綿の布がサーっと並べられ、そこで双子のお兄さん勉さんがフリーハンドで見事に文字や図柄を描いていく。
そして隣に併設しているギャラリー奥の階段を上った2階の作業場では、竹ひごで張られたのぼりが吊るされ、弟の健さんや職人さんによる色付け、糊付け、洗浄、乾燥まで行われます。

(※この写真は2階、冬場なのでストーブ入り)

黒田旗のぼり店  _b0215241_19272739.jpg
のぼりは全部で7つの製作工程を踏んでいくんだそう。

子孫繁栄、安全祈願、大漁の知らせ・・
真っ白な布地が人の手によってここまで活きるのは、当たり前のことですが改めてみると、脈々と続いた文化というか、その地に暮らす人々の息遣いが伝わってくるような気がします。

宇和島の景色が見える窓、壁際に整然と並べられた道具、スピーカーから流れる音楽、その1つ1つに感性が刺激されるよう。

黒田旗のぼり店  _b0215241_18394738.jpg
こちらは屋外の槽で糊を落としていく作業中。
海上から目立つように、赤、青、緑、黄色と色鮮やかな大漁旗。

実は私、海辺に近いところで生まれたのにですね、まじまじと大漁旗を見たのがこの工房という、何ともおハズカシヤ・・なのです(^_^;)
(何でもそうだけど、見ようとしないと見えないんですよね~)

その後はすっかり大漁旗と鯉のぼりに魅了され、それ以来どの土地、どのお魚屋さんに行っても見つけると「あっ大漁旗!あっほらほら!」と童心に戻ったように騒いでおります。

特に端午の節句前は大忙しの黒田さん。
以前、宇和の民具館や先哲記念館で黒田旗のぼり店さんの昔の鯉のぼり見せてもらったのですが、木綿ならではの優しくも強い質感に、色どり鮮やかなデザイン装飾。
大きなもので9mはあるよ~という鯉のぼりが優雅に空を舞う姿を想像すると、それだけでワクワクしてしまいました。

いつか天高く青空に鯉のぼりを泳がせたいと想いを馳せながら、、今は汗をふきふき。
黒田さんデザインの手ぬぐいを分けて頂く。

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ピンクと墨黒の2色展開、どちらも「めで鯛」と「牛鬼」がデザインされ、かっこよくて、一石二鳥!

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改めてご案内しますが、今月29日の柳井町かもん夜市にも持っていきたいと思います。

また7/22(土)、23(日)、24(月)は「うわじま牛鬼まつり」もありますよ。

こちらも合わせてぜひ。
# by karin-since2011 | 2017-07-12 19:53 | 郷土玩具
新入荷 張り子の姫だるま _b0215241_163955.jpg

松山で昔から親しまれている、張り子の郷土玩具「姫だるま」が入荷しました。
改めてみると、姿・形・表情と、どれをとっても文句なし!カワイイです。
愛媛では女児の誕生祝いに頂いて、そういえば家にもあるよ~と言われる方も多いのではないでしょうか。

新入荷 張り子の姫だるま _b0215241_16475660.jpg

製作は、明治の初頭。今から約150年前、初代両村庫造氏からはじまり、その後も両村家で代々受け継ぎ、現在は5代目の両村信恵さんによって作られています。
だるま文様には1つ1つ込められた意味があり、頭上には宝珠(ほうじゅ)と雲。

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横の青は、蓑笠(みのがさ)を広げたもの。

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正面は、三つの珠「宝珠(ほうじゅ)・干珠(かんじゅ)・満珠(まんじゅ)」と、烏帽子(えぼし)が描かれています。
こちらの姫だるまは、その昔、神功(じんぐう)皇后が道後温泉を訪れた際に応神天皇を身ごもった姿にちなんで、長年愛媛を中心に良縁や安産、子宝のお守りとして親しまれてきました。

新入荷 張り子の姫だるま _b0215241_17185511.jpg

サイズは手のひらにちょこんと乗るものから、両手で抱える大きさまでの6サイズ。
ぜひ、お友達にお土産に、はたまた自分用にも、いかがでしょう。

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そして意外や意外。
実は姫だるまよりも先にうまれたといわれる「金天だるま」も入荷しました。
ご覧の通り、頭が金色。
お腹には、太陽と松葉が描かれて、こちらも愛らしい表情です。
# by karin-since2011 | 2017-07-07 17:26 | 郷土玩具