三宅吹硝子工房の三宅義一さんご来店
開店当初からお世話になっている三宅さん。
昭和47年生まれの、今年43歳です。
大学を卒業してから、愛媛の村上恭一さんのところで吹きガラスを学び、その後村上さんのお師匠さんにあたる、舩木倭帆(しずほ)さんの元へお弟子入り。
1999年から10年間勤め上げたのち、2009年、故郷の岡山にて独立されました。
2011年の開店すぐに工房へ伺って以来、お会いするのは実に3年ぶり。
製作のこと、最近の様子、これからのこと、愛媛にいた頃のこと・・・などなど物静かな三宅さん、ゆっくり穏やかに話されます。
口数は決して多くありませんが、真摯な姿勢で作られている様子はどこか端々から伝わるもの。
そういえば、まだ開店して間もない頃に訪れた三宅さんの工房では、突然の訪問にも関わらず、ご家族で温かく迎えいれてくださいました。
そこでモノづくりや、日々を大事にする暮らしぶり(それは倉敷の街全体にも通じる)に影響を受け、各窯元や工房の訪問を繰り返しているうちに、より手仕事のある暮らしに惹かれ、自然に「かりん」の方向性が決まったように思います。
今回せっかく来られるのならと、工房にある新作や、まだお取り扱いしたことのない作品をいくつか持ってきて頂きました。
無色でごくごくシンプルな形のグラスが特徴的な三宅さんですが、こうした色味を取り入れた一輪差しやワイングラスもまた味がありますね。
「主張しないが、主張している」そんな風に感じる硝子たち。
鉄パイプの先に溶かしたガラスを巻き取り、息を吹き込んで風船のようにふくらませて成型する吹きガラスの歴史は、紀元前30年頃から紀元4世紀までのローマ帝国時代へとさかのぼると言われています。
そんな遥か昔に生み出された技が、現在もほぼ形を変えることなく、世界中で受け継がれている。
先人たちの生み出した知恵と技って、本当に素晴らしいですね。
暮らしに馴染みやすい硝子が届きました。
ぜひご覧頂ければと思います。
かりん
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