<   2016年 09月 ( 7 )   > この月の画像一覧

b0215241_13184979.jpg
先日、四国中央市で水引細工を製作している、安藤結納店さんへ伺いました。
愛媛県の東部に位置し、香川・徳島・高知の三県に面する四国中央市は、古くから製紙業で栄えた「紙のまち」。平成16年に伊予三島市、川之江市、土居町、新宮村の4つが合併してできた町ですが、合併以降「パルプ・紙・紙加工品製造業」の出荷額が11年連続して全国一を誇っています。
お若い方には映画「書道ガールズ」の舞台となった町と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。

b0215241_15353589.jpg
「水引」の起源は一説に飛鳥時代まで遡ると言われています。遣隋使として随に渡った小野妹子が日本に帰国する際、随から頂いた贈り物に紅白に染め分けた麻紐(くれない)が掛けられていたことがはじまりだとか。
その後、江戸時代に髪を束ねる細い紐「元結」となり、明治以降に現在の「金封」や「工芸品」などが作られるようになったそうです。

b0215241_1421374.jpg
現在、四国中央市での水引組合加盟工房は22軒。
今回お邪魔しました安藤結納店さんは、安藤さん(写真右)村上さん(写真左)のお二人で製作されています。この道50年以上のベテラン伝統工芸士さん。
持っていった本を見せると、「これはね、こうこうこうしてね、えーっとこうやって、こうで、こうで、ほらできたっ!」と即興であっという間に何でも作ってくれます。
そんな二人は息もぴったり。
安藤さんが「アレなーい?」と言うと村上さんからさっとアレが出てくる。
今度は村上さんがゴソゴソ何か探しものをしていると、安藤さんが横からサッと欲しいものを差し出す。
「みんながね、私ら二人の掛け合いを見るんが面白いって言うのよ~」
長年やってこられた二人ならではの「あ、うん」の呼吸。
そこに居るだけでとっても温かな気持ちにさせてくれます。

b0215241_16114474.jpg
自宅兼工房にはガラスケースに入れられた大作を含め、沢山の作品が並んでいます。玄関には愛媛のゆるきゃら「みきゃん」もありました。今度は四国中央市のゆるきゃら「しこちゅう」も作るそうです。(話に夢中で写真がなくてすみません)
道後・椿の湯の改修工事からもオファーがあったそう。完成したら見に行かなくては!

b0215241_155022.jpg
今回はこの年末、新しく取り扱いたい水引細工のお願いに来ました。
「ふふふっ、あなたの好みはだいたいわかったわよ~楽しみにしててね^^」
孫?とまではいきませんが、歳の離れたこちらの要望をスッと察知し、くみ取ってくれてありがたい。
「こうしたらもっといいんじゃない、これもできるよ」と広げてくれるので、どんどん夢が膨らみます。

時代とともに普段の生活で「水引」に触れる機会は少なくなりました。
今一番暮らしに身近なところでは祝儀袋や熨斗袋の「金封」といったところでしょうか。
その「金封」は戦時中、出征していく兵士への心付けに「水引を結んだ金封」を渡したことがはじまりと言われています。
大切な人への贈り物に水引を掛けることで意味する相手への敬いや神聖さ。
また「結ぶ」という意味にはしっかりとした結びつき、それを願う想いが込められています。
西洋のリボンは解けてしまうけど、水引は解けませんからね。
そういう側面からも水引は日本人が持ちうる精神的文化にしっくり当てはまったんだと思われます。

水引ってこんなに面白いんだ~改めてそう感じた工房訪問でした。


みなさん、年末をお楽しみに!
[PR]
b0215241_15531868.jpg
題名に付けるほどでもないんですが、
インスタグラムはじめました。
どうやって見るのかな・・・はて?
実は私もよく分かってないのです(^_^;)

おそらく、

karin.craftshop で出てくるはず。

よかったら覗いてみてください。


さてさて大手町に移転して、一ヶ月半が過ぎました。
振り返る間もなく過ぎました。
毎日、市内電車の行き来をみながら、もう1年半くらい経った感じ。
「ようあんな狭いとこに一日中おらい~」と兄は言うけれど、私はとても居心地がいいのです。

前のお店はちびまる子ちゃんに出てきそうな、青い屋根の小さな平屋でした。
お客様は「カラカラカラ~」と鳴る引き戸を開けて「こんにちは~」、私は土間から「こんにちは~」。
決して店っぽくはないけれど、そんなやり取りでスタートする雰囲気が心地よくもありました。
「何だかおばあちゃん家に帰ったみたい」
そう言ってもらうのも嬉しかったな。

さてココへ来てから・・・
「店員さんがこんにちは~なんて普通言わないよね。いらっしゃいませに変えちゃう?だって店だもん・・」そんな葛藤を抱えていました。
でもやっぱり今日も「こんにちは~」でスタートする。
恥ずかしくて「いらしゃいませ」が言えないんです。(←何を今さら(^_^;)歳いくつ?)
何だかんだと検討の結果、今まで通り「こんにちは~」でいくことになりました。

あ、沖縄だと「ハイタイ」ですね。

やちむん展、10/3(月)までやってます。
[PR]
b0215241_16223982.jpg
朝晩気温が下がってきたので、温かい飲み物に切り替えたよという方も多いのではないでしょうか。
写真は「古民家カフェ 善(ぜん)」さんにて。
読谷村、横田屋窯さんのカップ&ソーサーです。
口当たりのよいやちむんのコーヒーカップにたっぷりの珈琲を注いでくれてホット一息。
b0215241_16455221.jpg
離れの古民家でゆっくりくつろいで欲しいという女性オーナーさんの想いがこもった素敵な喫茶。
飲食店で器を1枚1枚手洗いしてもらえるのは本当に頭が下がります。

気さくなオーナーさんがいつでもどんな時も優しく迎えてくれる、そんな豊かな空間です。
ぜひ訪れて見てくださいね。

古民家カフェ「善(ゼン)」 
791-8011
松山市吉藤5丁目1096
☎089-924-5152
10:30~19:00
定休日:金曜日 第4木曜日


b0215241_16584969.jpg
そして今朝は松山道後の「宝厳寺」へ出かけました。
道後の街を抜け、細い路地を曲がった山合いにそびえ立つ宝厳寺は、時宗を開いた一遍上人の生誕地です。一遍上人は1239年2月15日、この伊予の国で生まれました。今から約780年近くも前のこと。
b0215241_1785322.jpg
本日は午後から遠忌法要のため、朝からお寺の方が忙しく準備されています。
本堂がピカピカなのは、3年前の2013年8月に火災のため本堂と庫裏が全焼しているため。
現在は建て替えられて間もないのです。
b0215241_17112267.jpg
地元にいるといつでも行けるということで、中々足を運ぶ機会のない場所でしたが、今夏「一遍上人を訪ねる旅」で愛媛に来られたお客様に教えてもらい(←逆ですね)、8月に初めて訪ねてみると、そこは何ともしっくり落ち着く空間。
ベンチに腰をかけて、ゆっくりと静かに時の流れを感じました。
そして今回二回目の参拝。



今朝はやや駆け足のお参りです。
くるっと境内を一周してると、すでに10時20分を回ってる。
いけないいけない、開店時間だ、さぁ急げーっ!!。







b0215241_17214926.jpg
お待たせしましたーっ。
本日やちむん展一番のりのお客様。
すでに窓にへばりついて眺めておられる。
ごめんごめん、すぐ開けまーす。

やちむん展、週末もお待ちしています。
[PR]
b0215241_1502095.jpg
沖縄ではお茶碗に似た形の器を「マカイ」と呼びますが、今回はその「マカイ」が沢山入荷。
お子さんでも使える小ぶりなものから、お茶漬けや丼ものにも使える大きめサイズまで、数センチ刻みで幅広く揃えています!
b0215241_1553459.jpg
沖縄では、汁物もマカイに入れる習慣があり、ちょっと大きめサイズは、これから秋が深まるにつれて豚汁など入れるといいですね☆
用途を限定しない沖縄では、サラダや煮物、フルーツまで何でも「マカイ」。
かき氷まで入っていた時にはさすがに驚いた!
でもそれが見事にマッチしていて、何とも沖縄らしい大らさですね^^。
b0215241_15185366.jpg

b0215241_15201422.jpg
沖縄の海を彷彿させるペルシャブルーのうつわ、北窯の與那原工房も入荷しています。


さて、昨夜は堀之内公園へ出かけました。
これから本番を迎える秋祭りに向けての「大神輿総練(おおみこしそううねり)」。
県下各地から集まったお神輿が一同に見れるよというイベントの前夜祭です。
新居浜の太鼓台、西条のだんじりの実物、初めてみました。
b0215241_1527205.jpg
b0215241_15332561.jpg
b0215241_15315764.jpg

b0215241_15252383.jpg
勇壮華麗、豪華絢爛の秋祭り。
歴史や文化が受け継がれていく光景は、いつ見ても晴れやかです。
瀬戸内海に面している愛媛県は、古くから海上交通が盛んな地域。
様々な物資が運ばれ、活発に文化の交流が行われたことにより、港町、漁師町と呼ばれる沿岸部で太鼓台が発達していったとされています。
勇ましい舁夫(かきふ)たちとそれに魅了される観衆と。
合間にお神輿にのせてもらって、嬉しそうな子どもたち。
こうやって次の世代へとまた受け継がれていきます。

うーん酒臭溢れる会場の熱気、嫌いではありません(^_^;)
なんたって神輿と酒はセットだもんね~。

急遽ご一緒させて頂きましたIさん、ありがとうございました。
[PR]
b0215241_16294526.jpg
続いてもひとつ宣伝です。

9/17(土)~「沖縄やちむん展」がはじまります。
例年夏にやちむん特集を組んでたのですが、今年は引越しのため少々時期を遅らせてのスタートになりました。
小さくなった店内に、それでもギュッと詰め込みます!!
やちむん大好きなお客様も、はじめましてのお客様も、大らかなやちむんとともにぜひぜひ、お待ちしていまーす。


「沖縄やちむん展」
9/17(土)~10/3(月)
11:00~19:00 (最終便は17:00まで)
会期中火曜休

※15(木)、16(金)は準備のためお休み頂きます。
[PR]
b0215241_1772169.jpg
いま発売中の雑誌、enonさんの「食卓に素敵を添える店」でちょっと出してもらいました。
朝買って出勤して、業務中にも関わらず、黙々々。没頭して読んじゃいました。

今回のテーマは「食」。
旬のものを食べ、なるべくその地域のものを新鮮なうちに食べる。
手の込んだことはプロにまかせ、無駄な抵抗はせずに、素材そのものの味でなるべく頂く。
日本の四季を感じながら過ごしたいものです。

書店、コンビニにお立ち寄りの際は、どうぞお手に取ってみてください。

慣れない宣伝で失礼しました(^_^;)
[PR]
b0215241_15535169.jpg
b0215241_162442.jpg
今週の火曜日、瀬戸大橋を渡り、自家用車で岡山・倉敷へ参りました。
昨年の訪問から二度目となる、西阿知の三宅松三郎商店さん。
明治41年の創業以来、岡山や熊本の国産イ草を使用して、ゴザなどの敷物やテーブルマット、コースターなどのコモノまで「イ草製品」の染色から織りまで一貫して製作されている工房です。
現在は3代目の隆さんと奥様の二人で作られています。

b0215241_1638247.jpg
訪問すると、いつも迎えてくださる奥様のお抹茶。
「昨日までは冷たいのをお出ししてたんですけどね、今日は涼しいからね、温かいのにしましたよ」
運転で張り詰めてた肩の力が抜け、ホッとします。
昨年一緒に写した写真をご主人の隆さんが出して来られて、
「これじゃこれじゃね~」と懐かしみ、「そうそう愛媛の宇和島は昨日テレビに出とったろ~、○○の乾杯で~」と愛媛話もさりげなく交えてもらい、場がふんわり。あー美味しい。

b0215241_16471935.jpg
前回同様に長居しまして、一畳敷、テーブル敷、コースターなど小物類を仕入れました。
小物類はまだ端の始末のできてないのを選んだものですから、奥様がその場で紐を結んでくださる。
b0215241_16532696.jpg
「雨で作業ができない日なんかにね、こういう作業をしてね、できることをするんですよ。じっとしてはいないのよ。」
整えられた部屋、さりげなく飾られた絵、そっといけられた花、美しい佇まい。
音楽もラジオもかかってない静かな土間で、奥様の言葉が優しく響く・・・。
そんなとき私はこの仕事を通じて、実は作り手さんのこういった真摯な姿勢を学びに来ているのではないかと思ったりするのです。

b0215241_17111450.jpg
b0215241_1711361.jpg

b0215241_17114712.jpg
今回の訪問で、隆さんが何度も「原料がね・・」と繰り返し言われていました。
年々良質のイ草を手に入れるのが難しいとのこと。
今回はイ草の産地である熊本の件もありますので、、尚更です。

どの仕事においても言えることですが、「続けていく」ということの難しさ。

何にもお手伝いできないことにもどかしい気持ちになりますが・・・
と同時に、ここにあるイ草たちがますます愛らしい貴重なものにも思えてきます。


b0215241_17174319.jpg
本日荷解きした店内にはイ草の香りが一面に広がっています。
ドアを開けて入って来られたお客様も、
「わぁー、いい香り」
と鼻からスーっと心呼吸。

もう9月になりましたが、夏場の吸湿性だけでなく、実は保温性もある花むしろ。
ぜひご紹介したい一品です。
[PR]