器の話
はじめにご来店いただきましたSさん。
購入されたマグカップで早速コーヒー飲んでいたら、「の」の字が浮かんできた!とのこと。
ちょっと暗いけど、写真で見えますでしょうか・・・
「見事な「の」の字やね~タルトみたいやん^^」
よく水に浸した時に現れますが、これは表面のヒビのことで貫入(かんにゅう)と呼ばれます。
器を焼成したあと冷ましていく段階で、素地と釉薬の収縮率の違いにより器の表面にヒビが入るために起こる現象です。
ヒビといっても割れではなく、表面上なので使用には全く問題なし。(割れなら手にひっかかりを感じます)
昔からこの「貫入」は土ものの長所として捉えられ、その器独自に現れる、唯一無二の模様として親しまれてきたものです。
日本には「器を育てる」といった言葉もあるように、昔から単に対モノでなく、対ヒトのように器が大事にされてきたことがわかりますね^^
「このカップ持ちやすうて便利がええよ~コーヒーもおいしい気がする!」
気がするて(笑)でも案外それって大事な、気がする^^
いつも使うのは指にあったマグカップがいい。
お気に入りが見つかってよかったですね!
珈琲にはこんなフリーカップも合います。
黒釉のきいた渋いマグカップ。存在感アリます!
もしお茶やコーヒーの色移りがどうしても気になる場合は、薄めた漂白剤をご使用ください。
小鹿田焼展16日まで開催中です。